2013年12月29日

読書録─『石に泳ぐ魚』

読書録─『石に泳ぐ魚』柳美里著/新潮文庫

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『石に泳ぐ魚』


『自殺』の読書録にも書いた柳美里の問題作である。顔に腫瘍のある女性を侮蔑的に、また本人には無断で描写したとの廉で告発され、出版禁止とされた作品であり、差別やプライヴァシーの問題と言論の自由とが戦い、後者が敗れたという、まあいわくつきの作品である。入手困難と覚悟していたのだが、BookOffで105円のコーナーにあっけらかんと並んでいるのを見つけてレジへ直行。

 一読、出版された理由がはっきりとした。明らかな改訂版である。問題の女性の外面的な描写が、おそらくはほとんど削られている。予備知識として上記の顛末が頭にあったから混乱は少なかったが、何も知らずにこの本を読んでいたら意味がわからない部分や甚だしい勘違いを惹起される部分がきわめて多いかもしれない。




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2013年12月27日

読書録─『子どもの気になる性格のなおし方10則』

読書録─『子どもの気になる性格のなおし方10則』福島脩美/サンマーク文庫

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『子どもの気になる性格のなおし方10則』



 分類すれば、ハウツー本の一冊に過ぎまい。よい意味の、ハウトゥ本だと思う。内容は平易できわめてわかりやすく、指針ははっきりしており、その理由もきわめて明快に示されている。この本のとおりに実践できれば、子どもはすくすくと、のびのびと育ちそうだとすなおに思える内容だ。

 もっとも、それが正しいかどうかは私にはわからない。結婚するつもりも、まして子どもをつくるつもりも、かけらもないのだから、実践する機会は絶えて訪れることはない。

 それでも、この本を読んでいると絶望にまみれた世界にも、希望がわいてくる。各家庭に一冊、この本を常備するよう法制化すべきだとさえ思う。大げさに過ぎるといわれてもしかたがないが──まあ、少なくとも、害にはならないんじゃないかな。

 というわけで、覚書的に気になった部分等を引用いたします。

 太字部分は原書のままです。私が強調しているわけではない。というか、ハウツー本らしく原書は太字部分が頻繁に出てくるわけだ。


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2013年12月21日

読書録─『引きこもる若者たち』

読書録─『引きこもる若者たち』塩倉 裕/朝日文庫

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『引きこもる若者たち』他



 引きこもりに関する本はむかし読んだことがあるのは確かだが、どうもこの本だったような、でもちがうような。この本の中身に過去の記憶を刺戟される部分はまったくなかったのだが、むかし読んだ本の内容もまったく覚えていないし……。

 ただ心情的には私も圧倒的に引きこもり側であるという感覚は、むかし引きこもり本を読んだ時も今回もまったく変わらない。

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